医療・看護に学ぶ



西村書店は、医学書を専門に取り扱っております。
難しい専門書籍の中には、患者さんとのふれあいや現場の経験を伝えてくださる本もございます。
医療に携わる方にも、そうでない方にも感動と学びの多い書籍ではないでしょうか。
その中から何冊かご紹介させていただきます。

特集掲載書籍ご注文書PDF(医療・看護に学ぶ)


医療・看護に学ぶ



こんなとき私はどうしてきたか

『普通の医療者が理解し、実行もできるような精神医学を私はずっと目指してきた』とおっしゃる臨床家 中井先生。初めて患者さんと出会ったとき、暴力をふるわれそうになったとき、 "回復に耐える力"がなさそうなとき、どんな言葉をかけ、どう振る舞ってきたか――。患者さんが安心して治れる条件はなにかを考え続けてこられたことがとても伝わってきます。おだやかに挨拶する、約束を守る、人としてあたりまえのことを患者さんに対してきちんと行うことが精神療法の大きな一部とおっしゃっているのが印象的でした。ご自身の経験から精神医学の専門的なお話をわかりやすい言葉とやさしい口調で書かれていますので、医療従事者でない私も読むことができ、学ぶことが多かった一冊です。

医学書院/本体価 2,000円/A5判/ ISBN:978-4-260-00457-2
人生に必要なことはぜんぶ看護に学んだ

精神看護を通して学んだことを支えにして日々を送っている看護師さんが、同じく悩みながら働いている同業者の皆さんのお役に立てれば、というお気持ちで書かれた本です。
『緩和ケア病棟での終末期という極限状況で、患者さんもご家族も、しばしば医療従事者までもが不安感と無気力感にとらわれ、平常心を失います。私自身も巻き込まれて、
ゼツボー的な気持ちになることも。それでもなんとか諦めずに考え続けていけるのは精神科での体験が大きな力になっている。』と語る著者の宮子さん。
看護師さんの強さと明るさがとても心強く感じ、宮子さんの素直な言葉に心がほぐれていくようです。元気をいただける一冊です。

医学書院/本体価 1,800円/B6判/ ISBN:978-4-260-00319-3
キラリ看護

『実践によって磨き磨かれ、看護はいっそうかがやくのです』
春先の新芽のような無限の可能性を秘めている看護学生や新人たちに、看護の醍醐味、
看護の魅力を伝えたいという川島さんのお気持ちにふれ、エピソードの中にある”きらり”にふれるとき、読み手の胸の内もひかりが灯ると感じた一冊です。

医学書院/本体価 1,600円/B6判/ ISBN:978-4-260-00618-7
看護現場学への招待 エキスパートナースは現場で育つ

理論と実践の統合。やってもやっても追いつかない、
動いて止まらない看護現場。現場の中で振り返り、言葉にし、
あとから考えることの大切さをおしえていただける一冊です。

医学書院/本体価 1,000円/B6判/ ISBN:978-4-260-00256-1
笑う角田には福が来る

訪問看護で出会った人々のきらめく16の物語。
『人の縁というものを思って、ほんの少しだけ胸が熱くなる』
『とてつもなく大事なものを教えてもらったような』
『自分とは違う他人と温かくつながるためのもの』
ひとつひとつのエピソードにこころ動かされる一冊です。

へるす出版/本体価 1,200円/新書判/ ISBN:978-4-89269-679-4
考えるがん看護

自分はがんと向き合うその人のことを理解していたのだろうか・・・。
がん看護にかかわってきた著者の問いからうまれた考える看護。
『何かする』ことばかりを考えて、『そこにいる』ことをしなかった、という著者のことばに衝撃を受けました。人間関係によって成り立つ看護。医療に携わる方、がんを患う人の家族や友人、
これから先もしかしたらがんと向き合うことになるかもしれない多くの方の目にとまり、それぞれの人にとっての意味を考えるきっかけになるなら、という著者の気持ちが胸に伝わってきます。

すぴか書房/本体価 2,000円/A5判/ ISBN:978-4-902630-12-1
いのちの輝き ホスピス病棟にて

ホスピス病院に勤める看護師さんと患者さんのふれあい。
短いエピソードの中にもお一人お一人の看護に対する看護師さんのお気持ちが伝わってきます。

ユリシス・出版部/本体価 1,200円/B6判/ ISBN:978-4-89696-126-3